「Classroom Adventure」は12月にシンガポールで開催されるアジア最大のメディアサミット Trusted Media Summit 2023にてフェイクニュースとメディアリテラシー向上のためのプログラム「Ray’s Blog レイのブログ」のグローバル版(英語版)を正式リリースします。このプログラムはフェイクニュースに対する持続可能で全く新しいアプローチとして米Google社から評価され、Trusted Media Summit 2023に特別招待されました。「Ray`s Blog」を通じて、日本文化を広めると共に人類のメディアリテラシーを底上げします。
世界各地で起こる紛争や戦争、またコロナでの混乱など様々なニュースにおいてフェイクニュースと呼ばれる誤情報の拡散が深刻な課題となっています。またAIなどの技術の発展により今まで以上に情報は錯綜、判断は難しくなっていきます。既存のメディアリテラシー教育の多くは、「Wikipediaは信用ならないから使うべきではない」「SNSは子どもたちは使用するべきではない」など禁止するような内容が多く「正しくインターネットを使う」方法は教えてくれません。一方でファクトチェック記事のような解決策も、マネタイズの難しさや人力での記事作成の限界、更にはファクトチェッカーのメンタルヘルスも大きな問題となっています。そういった悪意をもった誤情報に対応するには、信頼できる一次情報に触れ、自らの頭で判断をする必要があります。そこで開発されたのが「Ray’s Blog | レイのブログ」です。2022年に実施されたGoogle Verification Challenge (ファクトチェックの世界大会)にて日本優勝、世界4位の成績を収めたファクトチェックのプロたちがエンターテイメントを通じてメディアリテラシーの向上を目指します。
「Ray’s Blog」は謎解きゲーム方式でファクトチェックのスキルとマインドを学べる全く新しいプログラムです。日本の文化の象徴でもあるアニメの世界観で進んでいくストーリーは「レイ」と名乗る謎の人物からの挑戦状を受け取るところから始まります。プレイヤーたちは現実世界と同じく真偽がまざった情報たちの中から正しい情報を見つけて判断し、物語を進めていきます。大きな特徴として、「Ray’s Blog」では参加者は物語の世界を飛び出し、インターネットを使いながら、ファクトチェックを行います。参加者はゲームをプレイする中で情報を疑う力や、それぞれのメディアの特性(ショート動画や文字ベースSNS)など基本的なマインドセットを自然と身に着け、またGeopoint Location(画像分析)を始めとした専門的実践的なスキルにふれることができます。2023年の2月に日本語版をローンチし、これまでに様々な教育機関(中学校・高校/言語学校など)や単独イベントなどを開催してきました。
Classroom Adventureは、米Google社が運営するGoogle News Initiativeから招待を受け、シンガポールで12月1-3日で開催されるTrusted Media Summit 2023にてRay’s Blogの英語版をローンチいたします。Trusted Media SummitはAPAC地域で誤情報と戦っているジャーナリスト、ファクトチェッカー、教育者、研究者、活動家、政策立案者が一堂に会する年次会議で、2018年から開催されています。
サミット当日には、”Show & Tell: Gamifying news and information literacy”というテーマで代表の堀口のピッチおよび40分のデモプレイを実施いたします。そして、これを皮切りに日本初のEdTechスタートアップとして世界中の教育機関・企業での導入を目指します。ローンチ前ながら既にアメリカの大学・高校での導入に向けて話が進んでいます。